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「おんなの河童」 撮影は世界的カメラマン
4月28日は映画祭の閉幕前日で土曜日に当たる。
興味のある映画では4本が上映される。
1:00 極道兵器
3:00 富江アンリミテッド
7:00 アイアン・スカイ
9:15 Underwater Love-おんなの河童
もちろん、4本まるまる見るなんてことはとてもできない。
予定していたのは、夜の部になる後半の2本である。
しかし、どうも行けそうにない。
というのは2,3日前から歯が痛み出した。
昨日、歯医者に行ったら、抜かないとダメだと言われてしまった。
奥歯でそれも下側になる。
すでに差し歯になっているので、その下で炎症を起こしているため、治療の方法がないのだ。
ということはもし抜いてしまうと、永久にこの部分の歯がなくなることになる。
奥歯なので、ブリッジもできない。
でもこのままでは痛くてたまらない。
已む得ない、抜いてもらった。
奥歯なので歯なしでも一見した限りではみっともなくはないが、その部分で食べ物を噛むということはこれでできなくなってしまった。
これまでもあまり固いものは噛まないようにしていたが、これからはさらに食べられなくなる。
抜いた後がひどかった。
なにしろ歯のなかでは最も効き歯の下側の奥の歯。
これまでの歯抜きでは、痛み止めをそのとき飲んでおけばそれでokであった。
が今回は違う。
もっとも負荷がかかるところで、強い部分。
それだけ頑丈に作られているのであろう。
それを抜いたのだから、つらい。
麻酔が切れてくるとひどい痛みが襲ってくる。
化膿止めの抗生物質と痛み止めのパナドールを数時間ごとに交互に飲んだ。
ベッドの中でジットしているだけ。
少し口を開けてハーハー言っている。
ここ数日で陽気がめっきり寒くなって、ヒーターを入れてある。
ヒートテックの下着を着ていると汗が出てきたのはほんの数日前。
いまはそれに厚手のシャツにセーターを着込んでいる。
寒さに慣れていないのであろう。
ベッドを出るとゾクゾクという悪寒がくる。
ヒーターは最強でつけっぱなしにしてあるが、部屋を出てトイレなどにいく時などはヤバイ。
温度差が大きくなる。
このゾクゾクが大きいとぶっ倒れる。
日本にいたときは、ゾクゾクときた次の日はよく倒れていた。
そうすると数日はフトンの中であった。
つまり、寒いのはまったくダメな体なのである。
寒いくらいなら死んだほがましとも思っているほど。
それがいやで、ここに引っ越してきたようなものであるが。
急いで戻ってベッドに潜り込んでジットしている。
痛みと悪寒でほとんど半死人状態。
麻酔の効いているときメロンパンをちぎって飲み込んだ。
麻酔が切れたあとは小さなチョコレートパイを3つに切って飲み込む。
2ケほど食べた。
これが昨日の食料の全部。
夜はひたすら、朝がくるのを待った。
昼間は気がまぎれる。
その分、痛みも和らぐ。
さて、そんな今日であるが、果たして夜に出かけられるであろうか。
おそらく無理だと思う。
昼ならいいが夜になると寒さが厳しくなる。
ゾクゾクときてブルブルと震えがくると、車の運転できなくなる。
出かけたはいいが、帰ってくるのが大変ということにもなりかねない。
帰ってきて、一週間はベッドの中というのもたまらない。
今日は安全をみて、出かけるのをやめることになるだろう。
歯の痛みが収まってくれば、動けるとは思うが。
蛇足だが、こちらの歯医治療費は高い。
健康保険が効かないからだ。
確かうろ覚えだが日本では患者の3割負担のはずである。
ということは保険なしでは3倍以上になるということになる。
保険が効かない分こちらでは高価な治療が行われるため、おそらく5倍以上かかるのではないだろうか。
例えば文化的に歯がきれいなことがステータスになっているので、金属をかぶせるということはしない。
セラミックなどが使われるから、治療費は跳ね上がる。
逆に医療費用はまったくただになることがある。
息子が盲腸でゴールドコースト病院に入院したことがあるが、手術代、病室代、食事代をあわせて、まったくタダであったことがある。
日本だと6万円くらいだと聞いている。
これは患者の3割負担の費用である。
こんな記事がある。
『
NICHIGO PRESS 2012年3月12日
http://nichigopress.jp/ausnews/science/35905/
一般社会の「歯科恐怖症」を調査
研究チーム、5年間の成果を発表
3月12日、シドニー大学の特殊歯科医療科の「Special Needs Dentist」のチームが一般社会の「歯科恐怖症」を5年間調査し、その結果を発表した。
(訳注:残念ながらこの報道には、一般的な歯医者怖いという気持ちは述べられているが、
歯科治療=巨額の出費という恐怖については述べられていない)
社会階層としては、40代の女性の間で歯科恐怖症がもっとも強いという結果も出ており、「歯医者」という言葉にさえ、恐怖を感じる人がいると報道されている。
また、歯科治療とは関係のない虐待、心理的外傷、口腔顔面外傷を体験した人も歯科医に恐怖を感じる傾向がある。
また、歯科治療技術がかなり進歩してきたにもかかわらず、西洋諸国の国民の40%が今も歯科医の椅子に座ることを考えるだけでも恐怖を感じるとしている。
最近、電話で行った調査で、歯科医に恐怖を持つ人は、歯科医の治療予約するまでに平均17日間ひどい痛みを我慢しており、歯科医に恐怖を持たない人の場合はわずか3日で歯科医に行く気になっている。
調査を率いてきたアバンティ・カーブ博士は、
「歯科恐怖は現実であり、複雑な心理過程を持っている。
決して過小評価できる問題ではない」
と語っており、調査報告論文をAustralian Dental Journalに投稿する。(AAP)
』
歯科恐怖症というのは、どちらかというと大人の場合は「巨額治療費恐怖症」だと思われるのだが。
なを、健康保険は効かないが、税務申告(確定申告)のとき、領収書を添えると還付があるという。
まだやったことがないが、歯医者で書類を作ってくれるので、今期(6月決算)では実行することになるだろう。
どのくらい還ってくるのだろうか。
映画の話に戻る。
今日はその他、5本が上映され映画祭のピークとなる。
それらのトレーラーを載せておく。
『A Deeper Shade Of Blue』 Official trailer(オーストラリア)
オーストラリアを代表するサーフ・フィルム監督ジャック・マッコイが、サーフィンのルーツについて探っていく、単なるサーフ・フィルムを超えた一作。
ハワイをはじめ世界中のロケ地を巡り、サーフィンの歴史やサーフィンを愛する人々をドキメンタリー・タッチで描く。
水中からのHD映像など美しいウオーター・ショットが見もの。
上映とともにジャック・マッコイ監督のQ&A、トークショーもあり。
『SILENT SOULS』 [trailer]. Pacific Meridian Film Festival 2010. Competition.(ロシア)
最愛の妻を亡くした町工場の社長と親友が、妻とハネムーンを過ごした湖ベリに妻の市街を弔いにいく旅に出る。
ロシアの古い民族がすむその湖の町では、彼らの伝説や伝統がまだ息づいていた‥‥。
パシフィック映画祭、ベネチア国際映画祭の各賞を受賞。
『Inseparable 形影不离』 (2011) Teaser Trailer HD(中国コメデイー)
『MR. TREE』trailer(中国ドラマ)APSA賞受賞
『Life Without Principle 《奪命金》』 trailer: COMING SOON to Australian & NZ cinemas 27 October!!!(香港・犯罪映画)
午後ほっぺたが腫れてきた。
痛みは薄らいできているが、夜なって今度は頭の芯がピリピリ痛くなってきた。
薬を飲む。
ダメだ、もう寝よう。
9時だ。
【2012 ゴールドコースト映画祭::目次】
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